「それじゃあ、後でな!」
そう言って、駆けていく彼女を見送った。
彼女は、息の抜き方を知っている。
頼り方を知っている。
それでいて、人に不快感を与えない。
だから、自分は彼女を尊敬している。
自分はつい、気を遣い過ぎてしまって、相手方に鬱陶しく思わせてしまうのではないか、と考えてしまうのだ。
やっぱり未だに自分は、人に怯えている。
昔に比べると、確かに少し話せるようになった。
それが自分には、図々しさだと思った。
でも、違ったらしい。
まだまだ図々しさには、届かない。
まだ、人と同じ地点まで行けてすらいなかった。
自分は、未だに人におかしく思われるような、変わった奴なのだろうか。
そう考えては、また悲しくなった。



