相変わらず、日々を機械的に過ごす。
同じことの繰り返しだ。
昨日の夜は、あんなにも落ち込んでいたのに。
朝が来て、自宅から移動して、業務を開始する。
しかし、日々同じことを繰り返すことに、あまり苦は感じていない。
何か可笑しなことが起こったとしたら、むしろ自分は型にはまりきった、臨機応変に動けないタイプだからだ。
毎日が同じく平和であれば、正直のところは、もう何だっていい。
そう、平和であれば―
「はーなーっ!!」
デスクの合間を縫って、ものすごい勢いで近づいて来るものが見えた。
よく見てみれば、顔の穴という穴から、正確には目と鼻から水を流している人物。
それは、やはり森緒ちゃんだった。
美人が台無しだ。



