もちろん、部屋は変わらず、そのままの状態でいてくれた。
自宅に到着して、二度目の安堵感が訪れる。
すると突然、その安堵感に連れられて、疲労感も襲ってくる。
自分はベッドに勢いよく、腰掛けた。
そうすると、ここ最近いつもある一カ所を見てしまう。
ベッドの頭を向ける方に、目覚まし時計を置くためなんだか、よくわからないが、そんなスペースがある。
そこに例の白い紙が見えるのだ。
あれだ。
情けないことに結局、捨てられなかった。
何やかんや言っても、とても、とても気になって仕様がない。
…一度、電話をしてみようか。
ひょっとしたら、騙されているかもしれないし。
いざ期待して電話したら、知らない人が出ました!なんてオチは、とてもじゃないが笑えない。
むしろ落ち込む。
そんな事を考えているうちに、試しにかけた方が得策だと思った。
意を決して、未だ愛用のガラパゴス携帯を開いた。
栗山くんの連絡先が書いてある紙を手に取り、数字通りに数字ボタンを押していく。
耳に恐る恐るあてると、とうとう呼び出し音が鳴り出した。
鼓動がどうしようもない程に、体中を響く。
はやく楽になりたい。



