「この前は、ありがとうございました」

「おう、もう体はええんか?しばらく休んどったみたいやけど」

「はい、すいませんでした」

「やから、謝るなって。とりあえず元気になって、よかったわ」


その笑顔がやはり心地よい。

距離をおきはじめる前の表情だ。

でも、ハプニングであのことが無かったことにはできないけど。

ハプニングというのは、前回自分は、倒れてしまった。

原因は、自身に身に覚えのない疲労らしかった。

その時に現れて、医務室へ連れていってくれたのが角野先輩だった。

気まずい部分はまだある。

しかし、少しずつ和らいでいるような気はする、自分だけかもしれないけど。