深夜に泣き喚く私に気付いた人達が部屋から続々と出てくる。


数馬に寄り添われる私を見てみんながどんな顔をしているかは分からない。


その時覚えていたのは張り裂けそうな胸の痛みと最後に笑って私を追い出した山南さんの笑顔だけだった。