「おいっ!雪を捕まえた奴には20両やる!!今すぐ全員で雪を捕まえろ!!!」 土方のそんな怒鳴り声が聞こえた時、私の寿命が縮む音がした。 これが新撰組中を巻き込んだ地獄の鬼ごっこの始まりだった。 「あぁーーーー!!!数馬さん!!雪さんがあそこにいます!!!!」 運悪く裕次郎と数馬に遭遇してしまうとご自慢の馬鹿でかい声で私の存在を知らせた裕次郎。 四方八方から男達の荒々しい足音が聞こえてきた。 まるで罪人だ。 私が一体何をしたんだ。