彼につられ少しずつ自分の話をした


家を出た経緯
人を信じれないこと
今思っている気持ち

何故か分からないけど話せた。


私の話を静かにうんうんと話を聞いてくれた
この人なら信じてもいいって不思議と思えた。


「御願いがあるんですけど……お部屋使わせてもらってもいいですか?」
「いいよ。引っ越し手伝うね。今度いつ休み?」

「明日です」
「わかった。じゃあ明日一緒に部屋の片づけしよう」
「ありがとうございます」


彼は出会ったあの日から変わらず何処までも何時までも常に優しかった。