「ひな子、放課後久々にどっか行こっか?」


「え?」


「だって、最近ひな子、矢吹とばっかりいたからさ。」


「そうだったかな?」


「そうだよ。それにおいしいケーキ屋ができたんだよ?」



ケーキ屋さん!?


「行きたいっ!」


「やっぱり。ひな子ならそう言うと思った。」


「千尋くん、大好きっ!」


私はぎゅっと千尋くんの手を
握りしめた。


途端に赤くなる千尋くん。
なんでかな。


「ったく!離せよ、バカ!」


まだ赤い……


千尋くんこそ体調悪かったりするんじゃ……