「矢吹くん、嫌い……」


目に涙を溜めたひなちゃんは
スクール鞄を引ったくるように取ると、部屋をすごい勢いで飛び出して行ってしまった。



やってしまった……


ひなちゃんが可愛いすぎるあまり
理性が効かなくなった。


嫌いって言われた……


ひなちゃんに本気で嫌われたかも。


「あっ。」


買い物した覚えなんてないのに
床に何か入ったビニール袋が置いてある


ゆっくりと立ち上がりビニール袋を広げてみると……



薬やら冷却シートやら、色々入っている。


大也にしては気が利いてる。


でもそれはすぐに大也が買った 
物じゃないと錯覚した。