「親父さんには感謝だな。」

奏の言ったことに内心、共感する俺達。

「とりあえず、尊は外に出るの控えようか。」

「そうだね。でも、仕事は続けるんでしょ?」

双子が聞いてくる。

仕事とは、街を回ることだ。
夜の繁華街は俺達のシマだ。好き勝手してるやつらを野放しにはできない。

「あぁ。最近榊組の奴等の動きが過激になってきている。」

「それに、何人かうちの奴等も手を出されているようだ。」

俺が応えると、翼さんがそう言ってきた。

うちの組員の奴等が榊組の奴等に闇討ちに合っているようだ。

.....チッ、許せねぇ。