『やっ!寝ない!まだ起きてるぅ~!』
まだ寝たくない。
私は翼に抱きつき、首元に顔を埋め、駄々をこねる。
「!!...わかったわかった。」
一瞬、びっくりした翼は溜め息をつき、私をなだめる。
『んふふ~、つばさ!』
「ハイハイ。なんだ?お姫様。」
『つ~ばさっ!』
「?なんだよ」
『つー君!』
「!?!?」
「ギャハハハハ!!つー君!つー君って!ヤバイめっちゃつぼる!ええで、似合っとるやんつー君?」
「チッ...」
『ウルウル...つー君、いや?』
「!...嫌じゃねぇ。嬉しい。」
『ほんと?』
「ああ。」
「ぷぷっ!つー君かたなしやん!」
『椿うるしゃい!』
「ええ!?そ、そんな!みぃこ!嫌いにならんといてや!」
『つー君いじめた!』
「いじめてなんかあらへんよ!」
「フッ...ドンマイだな椿。みぃこ聞いてくれ、椿が俺をいじめてくるんだ。」
「なっ!!翼君ひどない!?」
『ほらやっぱり!椿嫌い!』
「えぇ!?.....あかん、もう生きてけへん。」


