坂井さんの方へ顔を向ける。 坂井さんを見てると、なんかこう。 なんだろうな、う~ん。 「なんだ。どうした?」 何かを考えて唸る私の頭に手をのせ、撫でてくる坂井さん お父さん?みたいだ..... 私にはちゃんとした父親はいない。 あの人は父親だなんて思ったことはない。 でも、もしも、私にちゃんとした父親がいるとしたらきっと、坂井さんみたいな感じなんだろうな。