「それに、触ってやらんと辛いのはこの子やで?」 そう、だ。 触って欲しい。 体が熱い。 でもこの人に触ってほしくない。 あおたちに会いたい。 私は自室に駆け込む。 あおたちに見られたくなくて猫のパジャマに着替えてから、頭から布団を被る。 布団のなかでぬいぐるみを強く抱き締める。 あおっ!はやく帰ってきて! 心の中で強くそう願う。