「部屋に戻る。」
俺が尊を抱えながらそう言うと、

「ちゃんと寝させてあげてね~」

先ほどまでの事を見ていた奴らは納得したように
ぞろぞろとお風呂場に向かっていく。

俺はリビングを出て、尊の部屋に向かおうとしたが
またひとりにするとさっきの様な事が起こると思い、自分の部屋へと行き先を変える。

片手でこいつを持ち、もう片方の手で自分の部屋のドアを開ける。

それにしても、軽い。
片手で持っても苦ではない。