ザッザッザッザッザッザッザッザッ

「オラァ!まてやぁ!!」「裏からまわれ!」

『ハァッハァッ...しつ、こいっっ!!』

大勢の足音とその前を行く一人の少女の足音がひびく
少女は逃げていた。

ザッザッザッザッ
ハァッハァッハァッ

もう秋の終わり頃となるのに
少女は裸足で、薄汚れた半袖と長ズボンで暗い街中を駆ける