僕は喪失感とやるせなさから、しばらく動けず



やっと頭が少し動かせるようになってきた今。




思い出したようにみゆと約束してた場所に来た。





「その日記は…どうして無事だったのかしらね」



先生がふと気になったのか、涙でボロボロの顔で、日記を見つめた。




「さぁ…正直言うと、僕もまだ読んでいません。」



「あら、どうして…」



「…みゆが、」



思い出したくない、みゆのおばあちゃんの辛そうな表情。



その表情から語られたみゆの最後。



「この日記をかばうように死んでいたって聞いたから。」