むかーしむかし、あるところに意地が悪いウサギさんがいました

ウサギさんはいつも足がノロいカメさんをいじめているのです

「やーいやーい!ここまでおいでー!」

いつも馬鹿にされてるカメさんは、ウサギさんにある提案をしました

「ねぇねぇ、ウサギさん。あんた、そんなに足に自信があるならボクと勝負しないかい?・・・・もし、ボクが負けたら煮るなり焼くなり好きにすればいいさ」

「オレと勝負?ひゃひゃひゃひゃ!うん、いいよ。・・・じゃあ、あの山のふもとまで競争だ!ひゃひゃひゃ!」

ウサギさんとカメさんはスタート地点につきました


よーーーーい、ドン!

ウサギさんはものすごいスピードでカメさんとの距離を離していきます

「ひゃひゃひゃ、ざまぁみろ!カメごときがウサギ様に勝てる訳ないのだぁ!すはははははは」

ウサギさんはゴール目前に気持ちよさそうな木陰を見つけました

「ちょっと疲れたな、カメもまだあんな遠くだし。どうしよっかなぁ、寝よっかなぁ」

ウサギさんは木陰で悩みます

「うーーん・・・・・・あ!そうだ!歌おう!」

ウサギさんは寝ずに歌を歌い始めました

「もっしもっしカメよ~、カーメさ~んよ~せっかか~い~のうっちで~・・・・・やべ、噛んじった。。もう一回!」

ウサギさんはその後も噛み続け、気が付いたら日が暮れていました

「やったーー!!ゴーール!!うぉぉおおおお!!ウサギさんに勝った、勝ったぞ!!どうだ、まいったか!」

ウサギさんはカメさんを無視し、歌に没頭しています

「もっしもっす・・・・・シット!また噛んだ!!もう一回!」

「あ、あの、ウサギさん。ボ、ボク勝ったんですけど・・・・」

「あ、おめでとさん・・・もっしもっしキャメよ・・・・ぐぁ、まただ!もう一回!」

「・・・・・・・・・」




カメさんはウサギさんに見事勝ちましたとさ



おしまい