むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがおったそうな

おじいさんとおばあさんには子供がいませんでした

「おじいさんや、わたしたちもそろそろ赤ちゃんがほしいですねぇ」

「・・・お、おばあさんや、本気か?本気なのか?・・・わしはいっこうにかまわんが・・・」


「おじいさん・・・・」

「おばあさん・・・・」


おじいさんとおばあさんはそれはそれはがんばりましたが、うまくいきませんでした

うなだれるおじいさんが言いました

「やっぱりダメじゃったかぁ・・・・すまんのぅ、おばあさん・・・」

「気にしないでくださいな、おじいさん。今日はたまたま調子が悪かっただけですよ」

すると二人の前に一匹の可愛らしいすずめがやってきました

「おじいさん、おばあさん!ワタシでよかったらお二人の子供になりますよっ!チュンチュン」

おじいさんとおばあさんは顔を見合わせて

「おばあさんや・・・・このすずめを使って・・・・・」

「えぇ・・・わたしも今、考えてたところです。少しマンネリ化してたかもしれませんね。・・・3人ですればうまくいくかも・・・・」

「チュンチュン!話が全く読めないんですがっ!チュンチュン」

ガシッ

おじいさんは小さいすずめを捕まえ、二人の間に寝かせました

「慌てるでない、すずめよ。そなたはおとなしく寝ていればよいのだ・・」

「ちょおおおおお!!やめろぉおおおおおおお!!たすけてぇええええ~!チュンチュン」



おじいさんとおばあさんは新しい子供を授かり、すずめと幸せに暮らしましたとさ



おしまい