見上げると聖也が、申し訳無さそうにお辞儀してた。
「そうだったんだ……ごめんね!!」
そういう慶先輩に、私も慌てて聖也の話に合わせる。
「こちらこそ、すみません。片付けとかもあるので……」
もう一度ペコッとお辞儀をすると、聖也の横から、ヒョコッと顔をだす琥太郎。
「あれ?先輩じゃないですか!!あれっ、暇ですか??暇だったら俺とデートしてくださいよ~~」
そう言いながら、先輩にじゃれていく。
琥太郎、珍しくグッジョブ!!
「なんだよ、琥太郎!気持ちわりーなー」
そんなこと言いながらも、ワシャワシャと頭を撫でて、琥太郎と一緒にどこかへ出かけて行った。
「聖也、ありが……」
2人の背中を見送り、お礼を言おうと聖也の方を向くと……
ーーーーグイッ
腕を引っ張られて、連れていかれる。
「うわっ!!……ちょっと、どこ行くの?」
「実行委員会議」
「じゃあ、教室でいいじゃん?!」
振り払おうと暴れるけど、男の人の力に叶うわけもなく、聖也にグイグイ引っ張られていく。
階段の屋上に続く踊り場まで来た時に、フッ腕をでを掴む手が緩んだ。


