その後もなんとなく休憩が重なって

その度に
”今日は何喋ろう…”
と考えては挑む!っていう感じだったけど

実際に休憩入ると
会話はあまり途切れることなく

ぎこちないとこもあったけど
気まずいなとかそんな空気にはならなかった

そっか
北本さんて、優しく話を聞いてくれるんだ

私が声を出すと冷やかされることが多かった
だから、仕事以外は自然とあまり積極的に話さないようにしてたんだ

だからかな?北本さんの前だと自分から話してしまう


ある日

「望月さん、そろそろ休憩っすよ」

「え?!あっ、はい!」

品出しに一生懸命で時間に気付いてなかった

そっか、また北本さんと休憩一緒なんだ
わざわざ呼びに来てくれたんだ

自然と口角が上がっている自分にハッとした

な、なにを嬉しがっているんだ…
私がボサッと時間に気付いてないからじゃん

両手で頬をパンっと叩き自分に喝を入れた