泣き顔なんか、見たくない



「……え…」



" 不在着信 "の下に続く、たくさんのメッセージ。


ぜんぶ、送り主は勝呂美和さんで。



「う、そ…」



スクロールした、最後のほうにあったもうひとつの不在着信。


そこに表示されていた名前も、" 勝呂美和 "だった。



" なんで電話でないの~? "

" 何時にウチ来る? "

" 大地の好きなロールキャベツ作ったから早めにきてね! "



どう考えたって、これ…。


だって、まず、だいちゃんの苗字は勝呂じゃない。


勝呂じゃないってことは、この人は、だいちゃんのお母さんでもない、…ってこと。



うそだ。こんなの、絶対うそだ。



そのときトイレから帰ってくるだいちゃんが視界に入って、慌ててスマホをもとの位置に戻した。