「さんきゅ」

「わたしは、子供か!」


思わず突っ込み。


「はは!わりぃわりぃ!」

「ったく、もう」



あー、心臓早く治まって。


「じゃ、練習戻るわ」

「うん」

「明日、気をつけろよ!」

「琢斗もね!」

「おう」


茜色に染まる橋を、琢斗は爽快に走っていく。

頭がまだ、熱い。

今日だけ。


ありがとう。神様。