琢斗とは、高校1年の時に同じクラスで席が隣だった事から仲良くなった。

ありきたりな出会いだったけど、琢斗はとても気さくでいいやつ。

わたしがくじで委員会になってしまった時も、部活があるのに、同じ委員会になってくれた。

楽しそうだから。って。

でも嬉しかった。

わたしが熱を出して休んだ時は、必ずノートを届けてくれる。

わたしが文化祭で委員会の仕事を少し失敗した時は、先生から庇ってくれた。


そうやって、琢斗がわたしにしてくれる一つ一つが、わたしの心に少しづつ、琢斗が好きって欠片が積もっていくの。

でもね、いつもありがとうって言ったら、琢斗は決まってこう言うんだ。


「友達が困ってたら、助けるのは当たり前!気にすんな」


って。

そう、わたし達は友達。

これ以上はいらない。