「琢斗、わたし…琢斗が好き!」

「……え?…は?…え?」

「笑った顔、優しさ、暖かい手、サッカー一筋の足!琢斗のぜーんぶが好き!」


いっぱい溢れる、琢斗への好き。

もう抑えられない。


「高1の時から、好き!」

「……」

「試合前で悪いけど、後悔したくないから言いたかった!」

「……」

「それだけ!じゃ、頑張って!」


言えた。

なんか、スッキリ。


「七海…」

呼び止める、わたしを呼ぶ声。

振り向くわたし。




「試合終わったら、お前に一番に言いたい事がある。だから、試合終わったら…すぐお前に会いに行くから」


その顔は、まだみた事ない…愛しい人の顔でした。