それからは、
なぜか早送りのようにすぎる毎日。

琢斗のご両親が、臓器提供に承諾。

通夜。

葬儀。


そして琢斗は天国へ登っていく。

琢斗のいない毎日は早送りの日々。



ねぇ、琢斗?

わたしね、友達のままでいいと言ったけど、友達のまま永遠の別れは嫌だよ。

せめてさ、好きですくらい言わせてよ。


これが、後悔なんだね。

意地張らずに伝えてれば。

わたしが臆病でなければ。

好きの二文字が言えたなら。


今頃何かが変わっていたのかな。