「え…今、なんて言いました?」 琢斗のお父さんから、思いもよらない言葉が飛んで来た。 「…意識は、戻らないそうなんだ」 「な…んで、ですか…」 「打ち所が悪かったらしい…」 「じゃ…琢斗は…」 「たぶん、脳死判定が出るだろう」 え…。 脳…死…? ドックン ドックン ドックン はぁ…はぁ… 息が、苦しい。