「…戌井くん、隣いい?」 一応聞いてみたりする。 「嫌って言っても座るんだろ?」 戌井は、溜め息交じりに答えた。 「うん!えへへ」 やった!戌井くんの隣! 「…さっき、何かあったの?」 「さっき?」 前を向いたままの戌井。 「瀬戸と女子たちが揉めてたみたいじゃん」 「え!?あぁ…」 戌井くんには言えない…私が戌井くんのストーカーみたいって言われたこと… 「ちょっとね…戌井くんには関係ないことだよ」 言ったら、嫌われる。 「ふーん…」 そんなの嫌だ。