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休日のデパートの中は人でごった返していた。


注意していないとナオとはぐれてしまいそうになる。


「マキは弘樹からあのぬいぐるみをもらったんだよね?」


そう聞かれてあたしは頷いた。


「うん。妹さんが2つ持ってたんだって」


手に入れた途端興味を失ってしまったぬいぐるみを思い出す。


やっぱりあたしには似合わない。


ちょっと可愛すぎたと感じた。


「そっか。よかったね。実はちょっと気になってたんだ。マキ、本当に欲しそうにしてたから」


ナオの言葉にあたしは苦笑いを浮かべた。