でも何があたしに触れているのかわからない。


化け物なのか、人間なのか。


それなのに体を動かす事もできなかった。


それならいっそ意識を手放してしまいたいと願った。


しかしそれすら叶わない。


あたしは自分を抱きかかえているのが弘樹だと理解することもできず、真っ暗な世界の中でたった1人、怯え続けていたのだった……。






END