優しくそう言い、あたしは複製機の蓋を開けて小さなマナを取り出した。


箱から取り出すとマナはあたしと弘樹を交互にみた。


「時間は後2時間も残ってないよ。はやく終わらせないと、あたしに触れることもできなくなる」


弘樹の耳元でそう囁くと、弘樹がマナを見た。


あたしはトンッと弘樹の背中を押したのだった。