そう思っていた時、2人が寄り添って教室を出て行くのを見た。


あたしは鞄を掴み、その後を追いかけた。


2人は真っ直ぐ帰るのだと思っていたが、靴に履き替えた2人はそのまま校舎裏へと歩いて行った。


どこへ行く気なんだろう。


そう思い、一定の距離を開けて追いかける。


校舎裏へ出た時に、2人の足が止まった。


あたしは慌てて大きな木の陰に身を隠した。


「あのさ……」


「今日の写真の事は本当に知らないから! あたし、あんなことしないよ? 付き合った事だってないんだから」


陸人の言葉を遮ってナオは説明する。


その顔には焦りの色が見えていた。