いつも大きく見えていたその肩が、今日はとても小さく見える。


早くナオの事なんて忘れちゃえばいいのに。


あたしと一緒にいればきっと陸人は幸せになれる。


なんてったって、あたしは複製機を持っているんだから。


「あたしが付いてるから、ね?」


そう言うと、陸人は手から顔を上げ、あたしの体をきつく抱きしめた。


「ありがとう、マキ」


あたしは陸人の体を抱きしめ返したのだった。