☆☆☆
あたしが電信柱に身を隠している間に陸人は帰って行ってしまった。
ナオがおじさんと2人でホテルへ入っていく様子を見た陸人はひどく落ち込んでいるようだった。
少しかわいそうな気もしたけれど、仕方のないことだった。
ナオがホテルから出て来たのはそれから1時間後のことだった。
あたしはその時の様子を写真に収めた。
これで決定的な証拠になる。
ホテルを出て最初の分かれ道で、ナオはおじさんと反対方向へと歩き出した。
その足取りはフラフラとしていて危うい。
「ナオ」
そう声をかけると泣きじゃくるナオが振り向いた。
おじさんに抱かれることが相当嫌だったんだろう。
でも、これはナオ本人じゃなくてただの複製だ。
そう思うと少しも心は揺らがなかった。
あたしが電信柱に身を隠している間に陸人は帰って行ってしまった。
ナオがおじさんと2人でホテルへ入っていく様子を見た陸人はひどく落ち込んでいるようだった。
少しかわいそうな気もしたけれど、仕方のないことだった。
ナオがホテルから出て来たのはそれから1時間後のことだった。
あたしはその時の様子を写真に収めた。
これで決定的な証拠になる。
ホテルを出て最初の分かれ道で、ナオはおじさんと反対方向へと歩き出した。
その足取りはフラフラとしていて危うい。
「ナオ」
そう声をかけると泣きじゃくるナオが振り向いた。
おじさんに抱かれることが相当嫌だったんだろう。
でも、これはナオ本人じゃなくてただの複製だ。
そう思うと少しも心は揺らがなかった。