昭和五十六年に亡くなったのであれば、僕に少しくらい曾祖母の記憶が有っても良さそうなものだけど。 当時芦別に居たのなら、記憶に残っていないのは道理か。 曾祖母の記憶どころか、幼少期の記憶が僕にはほとんど無い。 有るのは断片的な記憶の欠片。 祖母の背中や、暗くて狭い所。