こうして昔話を聞いて、祖母の人生を振り返ってみて。 十八という数字がわりと目につくことに気づく。 十はともかく、八は末広がりの縁起のいい数字なのに。 祖母は、小林家に嫁いでから、幸福を感じる瞬間が一度でもあったのだろうか。 娘である叔母さんと孫娘である妹が特に何のトラブルもなく人生を歩んでいるのが、救いになっているだろうか。 と、思わずにいられなかった。