昭和四十六年一月十八日に祖父を亡くしてから、今年で米寿を迎えた祖母はずっと心労の連続だろうと思う。

長男である父さんは、昭和五十年に結婚して翌年に僕が生まれるも、五十三年に離婚している。
その翌年、昭和五十四年に再婚するも、夫婦喧嘩を何度となく繰り返していた。
昭和五十八年に妹が生まれたが、平成十三年に別居、十五年にふたたび離婚している。

農家も辞めている。

孫である僕は僕で、高校卒業後からほぼ現在に至るまで、農業後継者にも成れず四年以上の定職にも就けず。祖母には金銭的な面で負担をかけてばかりだった。