さっそくパンに、満面の笑顔でいちごジャムを塗っていく。



   千和、良い顔をしてるね~。

  

   ほんと?ありがと。だって、こんなに穏やかで素敵な朝を迎えるのなんて


   久しぶりだからね。自然と笑顔にもなるし、テンションも高くなるよ。



   ぱくぱくと朝食を食べる千和は見ていて気持ちの良いぐらいの食べっぷりだった。




  今日は2人とも時間あるしさ、2人で結婚式場選びにいかないか?


   
   うん、ぼちぼち考えいかなきゃだもんね。



   あと、ついでに両親にも紹介したいしね。


  そう言った瞬間、彼女の顔がわずかに固まった気がした。



   そのわずかな瞬間さえも逃さず、智一はラクに考えていいからさ。



  知り合いの親戚に会いに行く感じでいいんだよ。



   ははは、うん、そうだね、必要以上に緊張しないようにするよ。