【短編】弱った君が愛おしい



「…だめって」


「もうすこし…」


っ?


「…食べたいから」



風邪のせい。


風邪はこんなにも偉大なものだったのか。


ずっと風邪を引いてればいいのに。



「あぁ、わかった」


「…さくら」


こんなに彼が愛おしく見えるなんて。


「なに」



絶対的におかしいから。




「俺、好きだよ、みかんゼリー」













───end───