彼女の友人に指摘され、すぐに削除したのだが、病院関係者から公安関係者に、漏れたらしい

という情報が、彼女の友人から、メールという形で先ほど届いたという事だ

しかし、万が一、家宅捜索という事になると、厄介な事になる

浩二さんからは、さまざまなデータが、リンのディスクに収められているし、ピエールのタイムトリップも、政府の認可を持っていない


「浩二さん、それにリンも、聞いてくれ。」

「まだ、今なら時間もある。シャル、あなたには、何も問題は及びません。
普通にしていてください。
浩二さん、私とリンは回避策を考えますので‥
私の依頼をお願いします。」

「タイムスリップ出来るのに、起こったことを変えられないのは、歯がゆいもんだなぁ‥ 」


涙の跡がまだ渇き切らない、リンの頬に小さなキスをして、浩二さんとピエールは部屋を出ます。

やっと、頬に赤みが戻って来たリンが、小さく手を振っていました。


「また来るよね‥」