ゲートの前です


「浩二さん‥もう一つお願いが‥」

「なんだよ‥水臭いな~(笑)」

「今度、浩二さんの所にお邪魔しても、いいですか?」

「おい、俺はいつでも来いって言ってるぞ~(笑)」

「あ、ありがとうございます!浩二さん‥これはお嬢様、そして私からです。」


… … … …


ピエールに親指を立てて、ゲートを通り過ぎると、いつものほこら‥

あれ‥有美ちゃんです‥後ろ姿ですけど‥
肩がひくひく‥



「どうした?有美!」

「えっ…あっ…パパ?」

「なんかあったか?お前が泣くなんて、珍しいぞ?」

「な、何もないよ!本当になにもないからね‥(泣)」

「うん、帰ろうか?」

「ん‥帰る‥(泣)」