「そうだね、書かせてもらおうかな」

一旦机に鞄を置いて、秋咲さんの隣に立つ。

一人から黄緑のペンを貸してもらい、サラッと簡単に書く。

『誕生日おめでとうございます!何歳になりましたか…なんて聞いたら失礼ですよね(笑)これからもよろしくお願いします!』

冗談くらい、先生でも通じるだろう。

書く様子を見ていた秋咲さんが、

「うふふ、失礼ね朝霧さん」

と、クスクス笑いながら言った。

やっぱね〜、なんて言いながら自分の机に戻り、鞄をとる。

「んじゃ、書かせてくれてありがとうね!それじゃあ!」

バイバーイ、さよならー、じゃあね〜などの挨拶が聞こえる。