あ、確かに。

琥珀には、最初から敬語ではなかった。

と言うことは、最初から琥珀には心を開いてたのか…?

まあ、それはいいとして。

私は、腰につけていた刀を取り出す。

始めるね、と言う意味で琥珀を見ると、琥珀はしっかりと頷いた。

「じゃあ、翡翠から…」

私は翡翠に刀を持ってもらい、しっかりと目を見る。

「我、朝霧華子と契約せよ」

すると翡翠は眉ひとつ動かさず、頷いた。

よし、これで契約完了。のはず。

「よろしく、翡翠」

私は猫をかぶるのを辞め、素の笑顔で言った。