近づいてゆっくり見ようかとも思ったが、琥珀に急かされ、私は待ち合わせのところに走った。

「華子!この路地裏!」

私より何メートルか先に進む琥珀が叫びながら言う。

ちょっとは待ってくれてもいいじゃん。

琥珀が入って数秒後、私はひっそりした路地裏に入った。

するとそこには、琥珀を抜いて男の人が1人と女の人が1人いた。