「主様、民を救いたくば“願い”を、大国に屈したくなければ“犠牲”という題名のついたものを持って行ってくだされ」




「彼女たちがきっと役に立つであろう」




イザナミはそう言ってすうっと消えてしまった




近くにあったグリモワールを手に取ってみる




「“怠惰と罪”・・・?」




あれ・・・?




なんで・・・文字が読めるんだろう?



明らかにこの国で使われていない種類の言語だ



触れただけで文字が解読できる・・・?



今度は違うグリモワールに触れてみる



「“黒の真実”・・・」




やはり分かる



これが、グリモワールの力か・・・