『もう。いいじゃんちょっとぐらい』
私、ロキは今親友のエミと
街中で買い物中に
新曲を聞きたいとエミに
頼まれて居ます。
昔から押しに弱い体質で
動画をあげたのもエミの
押しに負けたからです
ですがここは街中…
今は普段しないメガネとかみがたで
なんとはバレて居ないようなのですが…
『ここで歌っちゃったらバレちゃうよ』
そう。バレたら私なんかが
動画出してるの?とガッカリさせてしまう…
『え〜お願い!本当に一回だけ!』
エミは得意の頼みセリフで
追い討ちをかけて来ます
『うぐっ…1回だけだよ…』
またもや負けてしまい、歌うことになり
『あ。せっかくだしダンスもね!』
ダンスも踊る事になってしまい…
『ここのひらけた場所でやって!』
場所指定されました。
えい!こうなったらもうヤケになろう!
せーの…、3・2・1…
『真っ黒な両手が掴んだものは
君と星を見た記憶みたいで
綺麗だねって言う君を
不思議そうに見る私は
昨日ゴミに出した
感情に未練が
タラタラなわけで…』
前振りの部分だけだからまだ大丈夫…
明日は筋肉痛…
そんな場違いな事を考えていると
『ねえねえ。君さ、見た事あるんだけど…
もしかしてー



ロキさん?』

それを聞いた時心臓が飛び跳ねた
『ちっ違いますよ〜ねぇエミー』
あれ?エミ…って隠れてる⁉︎
『えーじゃあ俺らと遊ばない?』
あ。ナンパして引っかかった
とかからかうんですね分かります
『だっだから…ちょっと用事が…』
私が逃げようとしたら…
『別に逃げなくてもいいじゃん〜』
男の一人が私の腕を掴んで来ました
あ。痛いな
『もっもうやめてくださー』
トンッ
あー後ろの人に気づかなかったなぁ
挟み撃ちされた…?
『ごっごめんなさー』
えっ…