「久しぶりだな〜ここにくるの」




図書室の少し離れたとこにある外階段に腰を下ろして、コンクリートのひんやりした感触に触れる。



まだ入学したばっかで友達がいなかった時、よくここで1人お昼食べていたっけ。



「うわ〜そうそう、こっからよく見えるんだよね〜」



階段の踊り場へ下りると、ちょうど正面には渡り廊下で繋がる隣の棟が見える。



真正面に見える窓からはパステルグリーンのカーテンがゆらゆらと揺れている。



保健室。



イケメンがやってこないかな…なんてこっから眺めてたら、ちょうど先輩が見えたんだよね。



初めて先輩を独り占めできた気がして嬉しくて仕方がなかったっけ。



ここでにやけていた頃を思い出して、またにやけてしまう。