《side 美子》


もう、自分が今なにを食べているのかもわからない。わかることは、今、私の肩を借りてスースー寝息を立てているのが、あの由良先輩で。


それで……今さっき、私は、先輩と……。


由良先輩にキスされて身体を触られて、もうずっと、身体中の熱が冷めない。


ずっと心臓がばくばくしていてこのまま死んじゃうんじゃないかと思うほど。


あんな風に、触れてくれるんだって、嬉しいのと同時に、正直、ああいうことに頭も身体もついていかなかった。


あんな風に、身体が反応するのだって、声が出ちゃうのだって初めてで。


ちょっとだけ怖かった。


でも、先輩のためなら、先輩がそれで私を求めてくれるのなら……私は。