「なに明らかにテンション下げてんの」
そう言って、先輩が私の肩に軽く頭突きする。
「だって……やっぱりさみしいなぁ、って。お昼一緒に食べられなくなったり、放課後一緒に帰れなくなったり」
由良先輩が、小林先生に恋してた時の気持ち、今ならなんとなくわかっちゃうかも。
背伸びしてどうにかできる問題じゃないから。
「そりゃそんなこと考えたら寂しいけど、でも、俺はもう、これから過ごしていく美子との時間が楽しみでしょうがないけど」
「……先輩、」
「これからも、俺に、新しいいろんなこと、俺に見せてよ」
由良先輩はそういって、私の髪の毛に触れてからひと束とる。
「もう十分、って美子が思うくらい、たくさん可愛がるから」
「っ、わっ」



