由良先輩はふしだら



え??


クラスが一気にザワザワし始める。


「勝地、来週の試合、レギュラーで出るんじゃなかったっけ?」


「うちのサッカー部はそれなりに強いから、一年でレギュラー、すごいなって話してたぜ。だいたい2年で埋め尽くされるんだから」


主に男子たちが驚いたようにそう話していて。


「あぁ、そうなんだ。怪我は完治すれば、これからの彼のサッカーになんら影響はないんだが。タイミングがな……」


佐藤先生もすごく残念そうで。


まさか、あの勝地が……。


由良先輩を見たいがために、ずっとサッカー部の練習を覗いていたけど。


勝地が頑張っていたのも、よく知っている。


いつもは憎たらしい口を叩くようなやつだけど、サッカーに関してだけは、すごく努力を惜しまない人なのは陰ながら知っていた。


そんな彼が……怪我で試合に出られなくなるなんて。


しかも、初めて正式なメンバーとして試合に出られることが決まってから。