栞から『あとでお見舞いに行くね』というかメッセージがきて、日高先輩から、『そっか』とだけ返事がきて。
栞にはありがとうのスタンプだけ送って、日高先輩には特にこれ以上話すこともなくて既読だけで終えて。
私は再び寝ることにした。
次に目が覚めたのは午後1時で。
ママが作ってくれた卵雑炊を食べてゼリーも食べて。
こんな時にも食欲があるのはさすがだと思う。
『食欲があるなら大丈夫ね』
とママも安心していて。
ご飯を食べ終わって、再び横になってから、次に目を覚ましたのは、ママの声が聞こえた時だった。
「美子〜!栞ちゃん来てるわよ、それからすっごいイケメンさん。栞ちゃんの彼氏かしら」
部屋のドアが開けられたと思ったら興奮気味のママがそう言って「ちゃんとマスクしてね」と付け加えて玄関へと走っていった。
すっごいイケメンさんって……。



